23/03/07 センセーショナルな曲とは(「可愛くてごめん」考察など)   Leave a comment

さて、今回は久々に音楽(主にオタク界隈で流行った曲の考察)についていろいろ語ってみます。

まずは昨年から時折、話題になっているこの曲から。

可愛くてごめん feat. ちゅーたん(CV:早見沙織)/HoneyWorks

HoneyWorksの「可愛くてごめん」ですね。オリジナル版の歌唱は人気声優の早見沙織さんです。(どうやらその前に同人版もあるようですが、今回は割愛)

この曲は好き嫌いが分かれますが、確かにユニークな曲だとは思います。

「『メイドカフェで稼いだお金を、推しのアイドルに貢ぐ』という内容のMVは倫理的にどうなの?」という声も見かけましたが、それも個人の自由ですし私は許容範囲内です。

私が一番考えるのは、この曲が女性オタクの視点からどう見えるかですね。いろいろこじらせているオタクの人にとっては、この曲がカタルシスに感じることもあるのかなと思う次第です。「ぼっちで推しの存在が生きがいでも、人生を楽しめればそれでいい」という安心感を得ているのではと私は分析します。

ただ気になるのは、「自分は自分」や「干渉しないで」と他者の意見を拒絶している割には、サビの最後で「ムカついちゃうよね、ざまあw」と思い切り他者を意識している点。もちろんここがこの曲の肝なのですが、私はちょっと違和感を覚えますね。

この曲を聴いて最初に思い出したのがこの曲。

スペードのQ

ゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」の楽曲です。歌唱は永吉昴(CV.斉藤佑圭)双海亜美(CV.下田麻美)エミリー スチュアート(CV.郁原ゆう)、北沢志保(CV.雨宮天)の4人。

「すべての今までに告ぐ ざまあみろ」と、他者に敵意を示す部分は共通しますね。この曲はヤンデレを描いているのでコンセプトは根本的に違いますが、憎しみをあらわにする点では「可愛くてごめん」に通ずるものがあります。

それはさておき、2つの曲に共通するのは「センセーショナル」であること。そこで今回は、新旧問わずオタク界隈を賑わしてきたセンセーショナルな曲を語っていきます。

まずはこの曲から。

もってけ!セーラーふく

アニメ「らき☆すた」のOPですね。歌唱は泉こなた(CV.平野綾)、柊かがみ(CV.加藤英美里)、柊つかさ(CV.福原香織)、高良みゆき(CV.遠藤綾)の4人。

この曲は作品を含めて、一大センセーションを巻き起こしましたね。(果たしてこれは歌なのかというツッコミはさておきw)アニメ自体はかなり「おっさんホイホイ」なネタが多かった気もしますけど。

「セーラー服」つながりで次はこの曲。

セーラー服を脱がさないで

言わずと知れたおニャン子クラブの代表曲です。

1980年代当時、女子高生が性的対象としてほとんど見られていなかった時代としたら、かなり攻めた曲だと改めて思います。性行為のことを「エッチ」と呼ぶようになったのもこの曲が起源という説もあるようですね。

(現在は未成年との性行為は法律・条例違反となる可能性が高いこともお忘れなく)

続く一曲もアニソンから。

太陽曰く燃えよカオス

アニメ「這いよれ!ニャル子さん」のOPで、この曲も一大センセーションを巻き起こしました。歌唱は「後ろから這いより隊G」 (ニャル子(CV.阿澄佳奈)クー子(CV.松来未祐)暮井珠緒(CV.大坪由佳))の3人。

作曲担当の人は某事件で残念なことになっていますが、作詞を担当したのは「もってけ!セーラーふく」と同じ畑亜貴さんですね。その引き出しの多さには感服するばかりです。

この曲の掛け声「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」は顔文字付きでSNSや動画サイトのコメントに投稿されるなど、ネット社会であるからこその盛り上がりを見せましたね。

続いてはネット経由で爆発的ヒットを飛ばした曲を。

【Ado】うっせぇわ

彗星の如く現れた女性シンガー・Adoさんの知名度を爆上げした代表曲ですね。YouTubeやSNSを経由して一気に拡散した曲で、私も荒々しさを内包した彼女の歌声に戦慄を覚えました。これは凄い素材が出てきたなと。

曲自体は女性が歌うにはそぐわない歌詞かなとも思うのですが、若い世代の叫びを上手く表現できているのではと感じます。

続いてはボーカロイド曲から。

【公式】 悪ノ娘 / 鏡音リン【中世物語風オリジナル】

mothyさん(悪ノP)の名を知らしめた「悪ノシリーズ」の原点となる曲ですね。歌唱は鏡音リン。

アマチュア時代の作品だけにまだ曲の構成は洗練されておらず、この曲だけではそれほど聴きどころはないように思えますが……

【公式】悪ノ召使 / 鏡音レン【中世物語風オリジナル】

この曲は鏡音レンがメイン。続編であるこの曲を聴くことによって、曲の解釈がひっくり返る仕掛けですね。

こういう二段構えの曲もあるんだと驚かされましたし、まさにボーカロイド界隈にセンセーションを巻き起こすことになりましたね。

音楽とストーリーを組み合わせたボーカロイド曲はまだあります。

じん / カゲロウデイズ【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

じんさん(自然の敵P)が発表した曲で、マルチメディアプロジェクト「カゲロウプロジェクト」のきっかけとなりました。曲自体はグロテスクな表現もありますが、サビの盛り上げ方はかなり凝っていると感じます。

しかし「STEINS;GATE」や「魔法少女まどか☆マギカ」に代表されるように、オタク界隈ではタイムリープものがもてはやされる傾向にありますね。

センセーショナルなボカロ曲と言えば、これも挙げておきたいですね。

【Hatsune Miku/UtataP】こちら、幸福安心委員会です。【Original】

うたたPの楽曲で、歌唱は初音ミク。

一応補足しておきますと、この曲はTRPG「パラノイア」の世界観をモチーフにしているんですよね。「幸福なのは義務なんです」「みなさまの幸せを願い そして、支えまーす」と言っている割には、その世界はディストピアという。

ブラックジョーク的な意味合いも強い曲ですが、私はちょっと質が悪いかなと感じますね。

では最後にこの曲を。

うまぴょい伝説

ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」初期の楽曲です。いわゆる電波ソングですね。

この曲を作った本田晃弘さんは「ワインを2本空け、パンツ一丁で踊りながら作った曲」と語っていますが、今やネタ曲の範疇を越えて同シリーズの代名詞ともなっている曲です。

とまあ、最後は自分の趣味も交えてお茶を濁しつつ締めさせていただきますw

主に「センセーショナルな曲」をテーマとしましたが、少しでも興味を持って読んでいただけたのならなによりです。

では長くなりましたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

アトモス による 03-00:雑記, 03-01:音楽, 03-04:ゲーム, 03-08:その他 への投稿 (2023年3月7日)

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